Article Title

創部から45年。太田市役所と消防本部の職員で構成されるサッカー部が、
今年も“北関東第一代表”として全国の舞台へ挑む。
税務、広報、農業、土木、防災…市民生活を支える最前線に立つメンバーたちが、
日々の業務を全うしながらも、夜のグラウンドに集い、
汗を流し、声を掛け合い、ひとつのボールを追い続けてきた。
目指すは、日本一。その想いの裏には、敗戦と再起、支える仲間の存在、
そして「仕事と本気の両立」がある。
太田市の職員たちが見せる、誇り高きもう一つの顔。
彼らの挑戦が、今、沖縄の地で花開こうとしている――。
そんな太田市役所サッカー部の素顔と全国大会にかける意気込みを、
松島キャプテンや選手たちに伺いました。
■ 基本情報・チーム紹介

1. チームの基本構成について教えてください(職員の部署・年齢構成など)。
→当サッカー部は昭和55年に創部され今年で45年目を迎えます。
太田市役所と太田市消防本部で働く職員57名で構成され、現役選手は20名程度となっております。
現役選手の平均年齢は約29歳です。部員は「税金を扱う部署」や「太田市の情報を発信する部署」
「農業関係の部署」「道路や下水を扱う部署」など様々な職場に在籍しています。



2. 普段の練習はどのように行っていますか?(頻度・時間帯・場所など)
→練習は月曜日に太田西中学校、木曜日に太田市運動公園と週2回行っています。
時間帯は業務終了後の19:00~21:00です。週末は公式戦(県リーグ1部、自治体の大会)に参加し、
それ以外は練習試合やトレーニング、ランニングを行っています。
なお、「家庭やプライベートも大切にしたい」との想いで、公式戦の無い週末は早朝(6:15~など)に行う工夫をしています。
3. チームのスローガンやモットーがあれば教えてください。
→サッカーの技術やチーム力の向上はもちろん、職員間の親睦を深め公務に活かすことを目的として活動しております。



■ 全国大会に向けて
4. 全国大会への出場が決まったときのチームの反応を教えてください。
→おそらく全部員がホッとしたと思います(笑)
昨年度、県予選の2回戦で敗退してしまいチームが崩れかけました。そこから若手選手を中心にチームの方向性・
あり方などについてミーティングを重ね、建て直しを図ってきました。その結果、北関東優勝で全国大会出場を決められたので本当に嬉しく思います。
また、全国大会が「沖縄」大会だったので、そこもモチベーションの一つでした(笑)



5. 「北関東第一代表」としてのプレッシャーや誇りについてどう感じていますか?
→北関東第一代表としてのプレッシャーは感じておりません。それよりも、自分たちが今大会でどこまで健闘できるか、
どこまで勝ち上がれるかを楽しみにしています。 なお近年、北関東代表が全国大会ベスト4の成果を残しており、
その地域の第一代表として今大会に出場できることは自信に繋がっています。



6. 今大会の目標を改めてお聞かせください。
→もちろん簡単なことではありませんが、今大会はとにかく”優勝”を目指して頑張ります。優勝の壁は高く、
到底甘くないことも承知しておりますが、自分たちを信じて、一戦一戦勝ち上がりたいと思っています。
7. 8連覇中の藤枝市役所をどう攻略するか、対策などあれば教えてください。
→現段階で特別な対策は行っておりませんが、大会中のスカウティングは実施したいと考えております。
なお、2年前の全国大会の舞台で藤枝市役所と対戦できたことはチームにとって非常に大きい経験となっております。
今大会に活かしていきたいと考えております。



■ チームの強み・注目ポイント
8. チームの武器や、他の自治体には負けない強みはどこだと思いますか?
→ここぞというときに全員が「同じ温度・同じベクトル」でチームとして最大限の力を発揮できるところが強みだと考えております。
また、他の自治体に負けないところは”個の強さ”です。群馬国体に選ばれたことのある選手も6名在籍しております。
プレーの強度・技術面もそうですが、オフザピッチである意味「クセの強い」集団なので、一緒にいて面白いです(笑)
9. 注目選手を教えてください
藤原選手
・THE 頑張り屋でチームへの貢献度はNo.1・体を張って、泥臭くゴールも取れる
町田選手
・ベテランとしてゲームコントロールしチームに落ち着きをもたらす
・様々な形からゴールが取れる

みんなでチーム一丸となって優勝します。

「私自身、全国大会5度目の挑戦。
『史上最強』と誇れる仲間と全国優勝目指します。
応援よろしくお願いします。」
10. チームの中で盛り上げ役やムードメーカー的存在は誰ですか?
→星野選手はベテランでありながらみんなからいじられる愛されキャラです。彼がいるだけで雰囲気が和みます。
もう一人は滝沢選手です。彼がチームのスイッチを押すとみんなのやる気がグッとあがります。全国大会にはこの2人の存在が欠かせません!

全国制覇できるよう、そして個人の目標としては得点でチームに貢献できるよう頑張っていきたいと思います。

2年前、悔しい思いをしたので、今年は雪辱を果たせるように優勝目指して頑張ります。個人の目標は全試合手に取って優勝に導くことです
■ 過去の実績・経験から
11. 2大会前の3位という成績は、今大会にどう活かされそうですか?
→やはり大会上位のレベルを掴めたことが一番の収穫だったと思います。あのレベルを基準として、
その後の練習の強度やメニューを考慮することができました。
また、全国大会は最大5連戦なので、連戦の経験ができたことも大きかったと思います。
12. その時の経験から得た教訓やチームの変化はありますか?
→かつては「全国大会出場」を目標としておりましたが、2年前の全国大会で3位という結果を残せたことで、
「全国優勝」を目指すチームになりました。また、一人一人がサッカーに費やす時間を着実に増やして参りました。
これは、全国3位が「嬉しい」よりも「悔しい」の方が大きかったからだと思います。
■ サッカーと仕事の両立について
13. 日常業務とサッカー活動をどう両立されていますか?
→サッカープレーヤーの前に「公務員」ということを強く意識しています。私が入職した際、先輩方からは
「サッカーの前にまずは仕事をきちんとやろう」と言われました。
また、業務の状況によっては週2回の練習に参加できないこともありますが、
限られた練習に参加するための業務マネジメントの意識や能力が身につくことを実感しています。



14. 同僚や職場からの応援の声について教えてください。
→若手職員から上司の方まで、多くの職員の方に暖かく支えていただいております。
SNSをチェックしてくれる方や週明けに試合結果を聞いてきてくれる方も沢山います。感謝ばかりです。
■ 最後に
15. 大会への意気込みや、応援してくれる市民・職場の皆さんへのメッセージをお願いします。
→今大会は本気で全国優勝を目指して頑張りたいと思います。口で言うのは簡単ですが、
大会まで約1か月間ありますので最善の準備をしていきたいです。
また、日頃から切磋琢磨している太田市役所野球部と太田市役所女子バレーボール部は全国優勝を経験しておりますで、
我々も並べるよう太田市に優勝旗を持って帰ってきたいと考えております。

改めて、全力で頑張りますのでみなさま応援よろしくお願いします。
市役所の窓口で見かけるあの人が、消防の現場で働くあの人が、実はピッチの上では真剣な表情でボールを追いかけている——。
そんな姿を思い浮かべながら取材を進めるうちに、サッカー部の皆さんの“仕事も、趣味も、
仲間との時間も本気で楽しむ”姿勢に、こちらまで元気をもらいました。
市民の暮らしを支えながら、仕事終わりに練習へ駆けつける。そんな日々の積み重ねが、
全国の舞台につながっていることに、あらためて感動と敬意を覚えます。
優勝旗を持ち帰るその日まで、私たち地元から、熱い声援を送り続けましょう!
がんばれ、太田市役所サッカー部!