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群馬クレインサンダーズ、秋田との初戦は惜敗もブラックシアーが躍動

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― 今季初の対外試合に4,111人が来場 ―

バスケットボールBリーグ1部(B1)の群馬クレインサンダーズは30日、太田市のオープンハウスアリーナ太田で行われた秋田ノーザンハピネッツとのプレシーズンマッチに臨み、81-87で惜しくも敗れました。
今季初の対外試合を白星で飾ることはできませんでしたが、新加入のケリー・ブラックシアー・ジュニア選手が18得点・12リバウンドと存在感を発揮。
4,111人の観客が詰めかける中、サンダーズの今季への期待感が会場にあふれました。

課題と収穫が見えた試合

この日はヨハネス・ティーマン選手、エージェー・エドゥ選手、辻直人選手ら主力が欠場。
序盤から昨季まで群馬に所属した菅原暉選手らの厳しいディフェンスに苦しみ、ターンオーバーが続出。
3Pシュートの成功率も伸びず、前半を34-51と17点ビハインドで折り返しました。

しかし後半には、細川一輝選手が3Pを4本沈めるなど粘りを見せ、一時4点差まで迫る場面も。
惜しくも逆転はならなかったものの、チームの底力を示す内容となりました。

ミリングHC「やるべきことはまだ山ほどある」

カイル・ミリングヘッドコーチ

カイル・ミリングヘッドコーチは試合後、「60個くらいある『やるべきことリスト』の中で、
20個くらいしかできていない。課題は多いが、これから仕上げていきたい」と語り、手応えと課題を冷静に振り返りました。
一方で、ブラックシアー選手は「ファンの前でプレーできて良かった。
選択肢がたくさんあるチームなので、これからが楽しみ」と笑顔。早くもチームの新しい柱として期待が高まっています。

国際試合、B1開幕へと続く挑戦

サンダーズは9月12日に米NBA下部Gリーグ選抜「Gリーグ・ユナイテッド」との国際親善試合、20・21日にはサンロッカーズ渋谷とのプレシーズンマッチを控えています。B1リーグの開幕戦は10月4・5日、刈谷市体育館でシーホース三河と対戦予定。昨季初めてチャンピオンシップ(CS)に進出したサンダーズが、今季はCS制覇を狙うシーズンがいよいよ始まります。

ブラックシアー選手は「誰もが活躍できるチーム。いろんなポジションをこなしながら、仲間をまとめていきたい」と意欲を示しました。
細川一輝選手は「3Pに加え、ドライブやパスも成長させたい」と幅を広げる決意を語り、
淺野ケニー選手は「多くの出場時間をもらったので、自分の良さをしっかりアピールしていきたい」と力強くコメントしました。

秋田・前田HCと菅原選手、群馬戦を振り返る

―「素晴らしい環境で試合ができた」「呼んでもらえて嬉しかった」―

8月30日に太田市のオープンハウスアリーナ太田で行われた群馬クレインサンダーズ対秋田ノーザンハピネッツのプレシーズンマッチ(81-87)は、両チームにとって今季初の実戦の場となりました。

秋田の前田顕蔵HCは試合後、「この時期に試合形式でできたことは収穫。群馬さんは主力が欠ける中でも多くの観客が集まり、素晴らしい環境で試合ができた」と振り返りました。後半に流れを失った点を反省に挙げつつ、「ここから1か月で一つずつ良くしていきたい」と語りました。

また、今季群馬から秋田に移籍した菅原暉選手は「思ったより早く群馬で試合ができて嬉しかった。楽しんでプレーしようと思った」とコメント。試合展開については「主力がいない相手に対して、自分たちのやるべきことを40分間やり続けなければいけなかった。難しさもあったが、勝ちきれたのは良かった」と充実感を口にしました。

【編集後記】

プレシーズンとは思えない4,000人超の大声援。
結果は惜しくも届きませんでしたが、ブラックシアー選手の躍動や細川選手の3Pなど、
新しいサンダーズの可能性に会場は大いに沸きました。
そして、移籍した菅原選手に温かい拍手を送るファンの姿も印象的。
勝敗を超えた“バスケ愛”を感じられるのも、この群馬のホームならではです。
やっぱり群馬のホームは熱い!🔥
開幕に向けて、さらに一体感を増していくサンダーズに期待が高まります。

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