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富岡製糸場で【上毛かるた世界一決定戦】クラウドファンディングで運営費募る

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【1. 企画のきっかけ・背景】

もともと2013年から『KING OF JMK~おとな達の上毛かるた日本一決定戦~』というイベントを毎年行っていました。コロナ禍により3年ほど開催できなかった期間もありましたが、それを乗り越えて今年が第10回という節目を迎えます。この節目の大会を盛り上げたいという想いがあり、『日本一決定戦』を『世界一決定戦』へと切り替えました。上毛かるた日本一という事は、世界一と言っても過言ではないですから。

https://camp-fire.jp/projects/845935/view

また現在群馬県内では、少子化や家庭環境の変化によって上毛かるたをやらない子供が増えています。

それと同時に育成会が消滅している地域もあります。

そんな中でも上毛かるたが大好きで練習に参加している子供達もいる訳ですが、世界一決定戦ができれば

大人になってもかるたに打ち込む目標ができ、生涯スポーツとして競技を継続することができます。

老若男女問わず、多くの方々が上毛かるたを楽しむ環境が整えば、県内の上毛かるた文化がより一層強固になるのではと考えています。

 

【2. 会場=富岡製糸場へのこだわり】

県民であれば上毛かるた44枚を暗唱できる方は大勢いますが、実際に各札に詠われている場所やゆかりの地に訪れた事のある人は少ないです。

昨年は『分福茶釜の茂林寺』で開催しましたが、9割くらいの選手が『茂林寺に初めて来た』と言っていました。

上毛かるたは1947年に県民の郷土愛を育む為に制作されましたが、札を覚えて競技に強くなることが主目的となってしまっており、そこに書かれている内容や制作者の想いにまで目を向ける人はほとんどいません。、

 

その為、2023年以降は『札の現場』で大会を開催する』ことをポイントにして会場設定しています。

実際にその現場に来てもらうことで、「あ、こういう場所だったんだ!」と気付くことはたくさんあります。

そういった体験をしてもらうことで、より上毛かるたに愛着を持ってもらえるのではないかと思っています。

 

【3. イベント内容と魅力】

今回の大会は32チーム(1チーム3名)を募集する予定です。この参加チームを8つの予選ブロック(4チーム/ブロック)に分け、各ブロックで総当たり戦を行います。そして、各ブロック第1位のチームが決勝トーナメントに進み優勝を決めます。ちょうどサッカーのワールドカップのようなイメージですね。

 

また当日は、YouTubeで決勝・準決勝の模様をプロスポーツのように”実況・解説付き”でLIVE配信します。

今までの大会でもYouTube配信は実施していたのですが、今回新しい試みとなるのは”実況・解説付き”という点です。

上毛かるたの強いチームは様々な戦略を考えて試合に挑んでいるのですが、それが一般の方は知らないのですよね。

それらのポイントを視聴者に理解していただく為、今回は実況にザスパ群馬のスタジアムDJである佐山裕亮さん、

解説に第2回~第4回KING OF JMKを3連覇した『チーム阪本』の阪本敦子さんにお招きし、試合の状況を解説してもらいながら配信しようと思っています。

 

【4. 上毛かるた × 群馬の文化】

私は安中市出身で現在は横浜に住んでいるのですが、上毛かるたのように老若男女誰でも共通の話題にできる文化というのは横浜にはないんじゃないかな?と思います。おそらくとても珍しい文化ですよね。

また「つる舞う形の群馬県」や「力合わせる百九十万」という言葉がありますが、自分の県の形や人口を県民がさっと言えるのも上毛かるたのおかげだと思います。神奈川県は「子犬の形」と言われますが、そんなことを意識している県民はいませんし県全体で人口がどのくらいなのかも知らないはずです。(私も知りませんw)

 

以前東京でKING OF JMKを開催していた時には、都民の方々が見に来ていらっしゃいましたが、その人たちが「何だかうらやましいですね」と言っていました。

“群馬県民にしか分からない内輪ネタ”のようなもので群馬県民だけが盛り上がっているのが結構うらやましく思えるのだそうです。私の妻も東京生まれの横浜育ちなのですが、以前同じようなことを言っていました。

 

群馬には温泉や焼きまんじゅうなど自慢できるものはありますが、それだけではなくて、上毛かるたに興じる県民の姿というのも重要な群馬の魅力と思います。

その土地に住んでいる人たちが如何に楽しそうに暮らしているか?を発信していくことが魅力UPの重要なポイントで、札の取った取られたで一喜一憂している県民の姿はまさにそれに当たるのではないかと思うのです。

 

【5. クラウドファンディングと今後の展望】

今回は世界遺産を会場にするので、その会場費や選手の入場料、更には先ほど話したYouTubeの配信などの費用に活用させていただきます。

おススメのリターンとしては、富岡市妙義町の珈琲焙煎所”月とゆふづつ”様に第10回大会記念ブレンドを作っていただきました。

また8月24日に前橋市内で昨年優勝した『チーム美龍』のトーク&上毛かるた対決イベントを開催するのですが、そのイベントの招待券も返礼品に設定しています。

かるたは瞬発力の勝負と思われがちですが、強いチームは色々と戦略を練って試合に臨んでいます。

その辺りの事をトークイベントで根掘り葉掘り聞きだそうと思っているので、是非ご支援いただければと思います。

1回のご支援に対して2名まで参加可能ですので、上毛かるたに打ち込んでいるお子様にも是非ご参加いただきたいです。

 

今後の展望についてですが、まだまだ『札の現場』での開催にこだわっていきたいです。

また現在は団体戦のみでの開催で、個人戦は対象になっていません。とはいえ、個人戦で出場したい方もたくさんいると思いますので是非今後は企画できればと思っています。

 

【6. 最後に】

ここ数年、上毛かるたをやる子供が減少していると言われています。また今年の1月には『県民の5割しか上毛かるたを暗唱できない』という話が

山本知事から公表されました。その為、県は予算を組んで上毛かるた文化の復興に取り組んでいます。

これについては大変良い事だと思いますが、1つ付け加えるとすれば『上毛かるたって面白いね!』と思ってもらわなければ現代のような娯楽がたくさんある世の中ではなかなか上毛かるたに目を向けてもらえないのでは?と思います。その為に今回の大会は”如何に上毛かるたを面白く見せるか?”をテーマにして、世界遺産での開催や、実況・解説付きのYouTube配信、チーム美龍のトークイベントなどを企画しています。

 

『群馬県民なんだから上毛かるたやりなさい!』と強制するのではなく、娯楽として多くの方に注目してもらえると嬉しいです。その為には皆さんのご協力が必要なので、クラウドファンディングのご支援を宜しくお願い致します。

1977年群馬県安中市生まれ。 2001年に日産自動車(株)に入社して主にマーケティングリサーチに従事。2016年に退職し、マーケティングリサーチ事務所『Lactivator』を開業。また2013年から上毛かるたを通じた故郷:群馬県の地方創生の為に『KING OF JMK~おとな達の上毛かるた日本一決定戦~』を主催。2017年に一般社団法人化。 著書に”上毛かるたはカタル(2023)”、”アンケートは仕込みが全て(2025)”。

https://camp-fire.jp/projects/845935/view
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