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〜音と熱が交差する、学生たちの挑戦記〜(全 4 話)
第 1 話: 【発起人・廣瀬】なぜ今、異色コラボなのか?(立ち上げの想い)

「若者の熱量で点を線に、線から立体へ」——CROSSOVER KYOUMEI 代表・廣瀬氏が仕掛ける、エンタメ×クリエイティブによる群馬のカルチャー革命
はじめに
群馬県内の学生リソースを結びつけ、新たなエンターテインメントと文化の創造を目指す「CROSSOVER KYOUMEI」。そして、その基盤となるクリエイティブ事業を展開する「PROUD ENTERTAINMENT(プロラウドエンターテイメント)」。今回は、 同団体の代表を務める廣瀬寧央さんにインタビューを実施。プロジェクト立ち上げの背景や地域への想い、 そしてこれからの展望についてお話を伺いました。
①クリエイターが誇りを持てる場所を—「PROUD ENTERTAINMENT」の挑戦
これまで準備を進めてきたビジネス分野での展開について、方向性を明確に定め、新たに「PROUD ENTERTAINMENT(プラウドエンターテイメント)」としてエンタメ分野を中心に事業を本格化させていきます。
理念:クリエイティブスキルを社会の「価値」へ
スローガンは「#PROUD OF YOU(誇りに思う)」です。 技術やクリエイティブな感性を持つ人々を単なる「裏方」ではなく「タ レント」として迎え入れます。ここでのタレントとは、「価値創造人(社会における価値をクリエイティブな分野で提供できる 人たち)」と定義しています。
- 自由な所属形態: アパレル部門のデザイナーやブランド担当者などが、企業の役職や組織の枠にとらわれず、自身のスキルを発揮して社会に価値を提供できる環境を整備。
- 対象の広がり: 学生にとどまらず、社会人クリエイターまで幅広く集えるプラットフォームを目指します。
- ムービー企画・メディア展開: クリエイター自身が主導となり、実際に商品や作品を制作するPRムービー などのメディア企画も進行中です。
■アパレル部門に見る「無駄のない生産システム」と持続可能な循環
立ち上げ間もないアパレル部門ですが、すでに展開中の T シャツや帽子は順調に推移しており、今後は パーカーなどのラインナップ拡充を予定しています。
- 完全受注生産(OEM 対応): スタートアップに寄り添うパートナー工場と提携し、注文を受けてから製造・梱包・発送を行う完全受注生産を採用。在庫リスクを極限まで減らしています。 • 初期費用の最小化: メンバー同士で少額を出し合い初期費用に充当。広報事業で提携するモデ ルやイラストレーターを活用してサンプルを作成し、本生産へと繋げています。
- 掛け算のビジネスモデル: 自社モデルが他社アパレルブランドの着用モデルとして稼働する仕組みなど、自社内のリソースを掛け合わせた多角的な循環(サイクル)を生み出しています。
②地域の隠れた原石を再発掘する—松井田・安中・奥群馬のポテンシャル
活動の視野は都市部(高崎・前橋)だけにとどまりません。群馬県内 35 市町村全体のポテンシャルを等し く引き出すことが重要だと考えています。
- 歴史と自然が眠る場所: 安中市松井田エリア(坂本宿、碓氷峠、めがね橋周辺)や、旧校舎を活用したアートギャラリー「ミュゼ」など、固有の歴史・文化を持つ地域には大きな魅力が眠っています。
- ローカルな魅力を紡ぐ: 18 号沿い(松井田町)で限られた時間のみ営業するこだわりのピザ屋(PIZZERIAPAPPA)や、集 落支援・地域活性に尽力する「秋間梅林」の姉妹など、現場で汗を流す人々や知られざる名所にス ポットを当てることが、これからの地域活性には不可欠です。
- 「点」の発信から「面」の盛り上がりへ: 高崎・前橋といった主要都市だけでなく、南牧村や上野村などの過疎エリアにも魅力的な移住者やコミュニティが存在します。県内全域を視野に入れた情報発 信を行っていきます。
③CROSSOVER KYOUMEI が目指す未来
なぜこのイベント・プロジェクトを立ち上げたのか?
多くのイベントを経験してきた中でたどり着いたのは、「ただ自分がやりたいだけのイベントや服作りでは、 人は動かないし社会課題は解決しない」という事実でした。
- 点から線、増幅して「立体」へ: 学内外・県内に点在している学生のリソースや表現系団体を「点」でつなぎ、「線」にし、そこに人的イノベーションを起こすことで「立体(多角的なムーブメント)」へと昇華 させます。
- 動機となる「心」の存在: 社会における本当の価値はお金や土地だけではありません。「人の心こそが誰かを動かす最大の原動力になる」と信じ、エンターテインメントを通じて心で動く社会の実現を目指します。

学内外の壁とギャップを超える
学内の閉じた環境から一歩外へ出ると、大人の社会や他校の団体との折衝において厳しいギャップに直 面します。
- 意義とプロフェッショナリズム: 「学内なら呼びかければ参加してくれる」という甘えは通用せず、他校のパフォーマーや企業を巻き込むには「なぜ共にやるのか」という明確な大義と意義が必要になりま す。そのギャップを乗り越えるプロセス自体が、若者たちの大きな成長機会となります。
④今後の野望:群馬発・新しい「若者カルチャー」の創出
単発のイベント開催で終わらせるつもりはありません。イベントの積み重ねの先に、自然とコラボレーション やシナジーが生まれる「新しい群馬の若者カルチャー(ムーブメント)」を定着させることが目標です。自発 的にアイデアが生まれ、互いに高め合える知的な人材が次々と育つ土壌を、ここ群馬の地に築いていき ます。
【連動プロジェクト情報】リライトジャパン地域共生協会(Re-lite Japan)の取り組み
今回の取材では、地域共生・社会課題解決に向けた具体的なプロジェクトも紹介されました。
1. 邑楽町における外国人材向け「リユースマルシェ」 (地域共生分野)
o 就労ビザで滞在する外国人住民の生活初期費用を軽減するため、家電等のリユース品を
供給する仕組みを構築。地域共生型の支援を実施。
2.県内某大学附属高等学校 生徒会との「PBL 学習(課題解決型学習)」 (更生保護分野)
o 更生保護分野などをテーマに、高校生が地域課題を学びソリューションを提案するプログラ ム。学生メンターや専門講師、保護観察所とも連携した実践的な教育を推進。

【廣瀬寧央プロフィール】
● 共愛学園前橋国際大学 国際社会学部/学科 英語コミュニケーションコース 第3学年
⇒ジョンラーソンゼミナール所属。実践的で実務的な学びをする上で学内外にて活動。
● 課外活動会議議長団 議長
議長団書記を経て2年目に議長就任。すべての課外活動団体(部・同好会・サークル)を
管理、予算審議~議事進行を担当
● Honey&Ecology Learning Project 代表
ミツバチを入り口に前橋赤城地域の環境課題を5感学習・超短時間学習を通して啓発す
る活動。
● 前橋BBS会 副会長
Big Brothers and Sistersの略。更生保護に関する青年ボ団体の前橋地域の協会
● ダンス部STREET’S マネジメント部門 総合サポート(全体管理)
全体の運営のサポートを総合的に行う。
● ダンス部OBOG会 会長
26年度卒の部員を1期生とし設立。代表副代表を立て、廣瀬が会長を務める。
● 複数エンタメショーイベント 主宰
学内において「シナジー」と「課題解決」を意識し主催している。
ex)SPRING JAM2026:ダンス×アイドル×バンド、「団体間の交流がない」を解決
● CROSSOVER KYOUMEI 主宰・プロデューサー
インタビューの通り。学生規模県内最大級エンタメショーイベント
● 東毛多文化共生リユースマルシェ 共同責任者(リライトジャパン地域共生協会)
外国人人材向けに「電化製品」等の日用品のリユースを目的としたマルシェ
● LOCACIAL NEXT LEADER PROJECT 総合ファシリテーター
LOCAL(地域)×SOCIAL(社会)を掛け合わせた「LOCACIAL」をテーマとして、高校生をはじめとする若年層に向けて更生保護・地域共生分野におけるPBL実施を推進するプロジェクト。
● リライトジャパン地域共生協会 代表理事
地域共生分野と更生保護分野に分かれ、若年層をターゲットに普及活動や地域のk大解
決を目的に活動している学生団体。
● PROUD ENTERTAINMENT 代表
インタビューの通り、課題解決×エンターテイメント。「価値創造人」
群馬県安中市出身
安中総合学園高等学校 全日制 総合学科 食文化系列 卒業
第16代生徒会長編集後記
「学生」という枠組みを軽々と飛び越え、地域の点と点をつなぎ合わせる情熱に息をのむ取材となりました。
肩書や活動実績の多さもさることながら、廣瀬さんが見据えているのは単なる一時のイベント成功ではありません。若いクリエイターが誇りを持てる土壌づくり、そして群馬県全体を巻き込んだ持続可能なカルチャーの創出です。
ビジネス的視点(完全受注生産やリソースの相互活用)を持ちながらも、根底にあるのは「人の心こそが誰かを動かす最大の原動力」という熱い想い。学内・地域・多文化共生・更生保護と、多岐にわたる領域で課題解決に立ち向かうその姿は、まさに「八面六臂の活躍」という言葉がふさわしいものでした。
彼のような次世代の「価値創造人」が起点となり、点から線、そして面へと広がっていくムーブメント。その先にある大きな目標として、群馬の伝統や多様な若者たちの感性を爆発させるファッション&カルチャーの祭典「JOMO GIRLS&BOYS COLLECTION(上毛ガールズ&ボーイズコレクション)」の実現があります。
この熱量を持つ廣瀬くんとなら、絶対に新しい時代を切り拓けるはず。 群馬から世界へと響くこの大きな挑戦を、彼と一緒にぜひ実現させたいと心から強く思わされた取材でした。