Article Title




2026年7月4日、群馬県庁舎32階「NETSUGEN」にて、上毛かるた交流大会である「NETSUGEN杯」が行われた。「NETSUGEN杯」の最大の特徴は、「県内出身者リーグ」と「県外出身者リーグ」に別れる点だ。県内出身者はもちろん、県外からも強者たちが会場に集い、かるたの札を目の前にして熱い火花を散らす。


今回の大会に「県外出身者チーム」として我々も参加。取材前に何回か練習を重ね、いざ迎えた本番。1回戦であたった東京のかるた同友会に惜敗した。大会の結果は残念に終わってしまったものの、かるたのプロを唸らせるような反射神経で札を取ったことも。その後、県内チームの方々との交流戦では、札の取られるスピードに圧倒。今回の大会では悔しい結果に終わってしまったが、上毛かるたへの理解を経て、群馬県の魅力をさらに深く知るきっかけとなった。



■ 驚異の反射神経で札を搔っ攫う!上毛かるたネイティブの群馬県民を唸らせる県外からの刺客
_今大会の出場の理由は何ですか?
「優勝賞品の(上毛かるたの柄の)暖簾が欲しかったからです。」
_上毛かるたの魅力について教えてください。
「上毛かるたは、歴史の詰まったもので、群馬のことをかるたで覚えられるところが大きな魅力です。」
_上毛かるた大会をどこで知りましたか。
「かるた教室の先生から知りました!」
東京出身で群馬に来てからかるた教室に通うようになったそう。



■「上毛かるたとは、『人生』。」 上毛かるたとともに育った3人の、上毛かるたに対する真剣な眼差し
—優勝おめでとうございます!今大会に優勝するにあたって、かるたを目の前にして意識したことはありますか?
「常に自分がどう取りたいかを意識しながら、札を取っていました。どの札がどの位置にあるのかというのも大事になってくると思います。」
—今大会の会場には強者たちが大勢いました。最初に会場に入ったとき、どのような雰囲気を感じていましたか?
「自分たちが1番最初に会場入りしたんですけど(笑)、『このチームは強そうだな』と肌で感じることができたので、そのときはすごく緊張しましたね。」
—群馬県内の小学生は義務教育でかるたをやると聞きましたが、具体的にどのようなことをしていたんですか?
「小学校低学年で少し触れるかな、といった感じですね。そこからは基本的には育成会や子供会が中心となってかるたを続けていました。小学校低学年の時に触れて、途中でやめてしまう人も多いです。」
—みなさんにとって、上毛かるたとは何ですか?
「『人生』、『宇宙』、そして「いろいろな人に出会える機会』です。」
今回のイベントは、交流大会という交流を趣旨としたもので、試合に負けてしまっても敗者同士の対決や談笑を楽しめるほどで暖かい雰囲気だった。トーナメントを県外出身チームと県内出身チームの二つに分けた理由にも、気軽に参加してほしい、県外の人にも知ってほしいという主催者側の意図が表われていた。
また、イベントに参加している方々にとっても上毛かるた離れは深刻なものとなっており、今回のイベントは、より多くの人に上毛かるたを知ってほしいという参加者と主催者の両方の強い思いによって支えられているのだと感じた。
9月23日には、桐生市有鄰館にて18歳以上を対象とした大人たちの本気の「上毛かるた世界一決定戦」が行われる予定だ。







【編集後記】
今回の大会で特に驚いたのは、大会の景品の多さだ。優勝者には暖簾が、その他マグカップや猫カフェの割引券などは参加者の中から抽選で、さらには参加者全員に上毛かるたの札のストラップが景品としてプレゼントされた。我々のチームは抽選で「上毛かるたはカタル」という本を獲得。上毛かるた全国大会を主催する一般社団法人「KING OF JMK」の代表、そして今大会の札読みを担当した渡邉俊さんが手がけた、44枚の札を1枚1枚わかりやすく丁寧に解説した本である。まだ群馬県に来て間もない私たちにとって、群馬県を歴史的背景から深く知るきっかけとなった。もし書店でこの本を見かけたら、是非手に取ってみてほしい。さらに上毛かるたを、そして群馬県を好きになれるきっかけとなるだろう。



〈ライター〉
井越ひなた(いごしひなた)高崎経済大学1年 学生団体SONOSAKI所属
本橋佑介(もとはしゆうすけ)高崎経済大学1年 学生団体SONOSAKI所属






