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太田駅前に広がる世代交流の場「キタグチマルシェ」

太田駅キタグチマルシェを主催する三田さんのお話
太田駅北口で定期開催される「キタグチマルシェ」は、高校生や大学生といったZ世代が主役のイベントです。



高校生が中心のマルシェ
出店者の半分を高校生が占め、自然と親や祖父母も来場。親世代はキッチンカーを楽しみ、売上も好調です。これまで地域イベントは大人が中心でしたが、高校生主体の取り組みは太田でも珍しいそうです。
三田さんは「学校の文化祭はあっても、地域で発表できる場は少ない。だからこそ学生が地域と関わりながら挑戦できる場を作りたい」と語ります。実際に応援団やダンス部、軽音部などが参加し、会場を盛り上げています。



学生の成長とつながり
印象的なのは、不登校気味だった生徒がステージで演奏し、大きな拍手を受けたエピソード。本人や保護者にとって忘れられない経験となりました。卒業後も顔を出し後輩を支える学生も多く、“帰れる居場所”になっています。
持続可能な賑わいづくり
来場者は毎回600〜700人。派手な一度きりのイベントではなく「日常にある賑わい」を目指しています。運営は出店料と少額の補助金で成り立ち、純粋に“場を盛り上げたい人”と一緒に作り上げています。
人をつなぐ拠点に
三田さん自身はカルチャースクールやサロンも運営し、世代を超えた交流の場を提供。「一人では何もできない時代だからこそ、人と人をつなぐ役割を果たしたい」と語ります。
キタグチマルシェは、世代をつなぎ、地域の未来を育む小さな拠点となっています。



【編集後記】
取材を通じて印象的だったのは、マルシェが単なるイベントではなく、学生たちの成長の舞台であり、地域の人々をつなぐ居場所になっていることでした。三田さんの言葉どおり、少しずつ世代を超えてバトンが渡されている光景は、これからの地域づくりのヒントになると感じました。