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群馬クレインサンダーズは9月12日、太田市民体育館で「B.LEAGUE GLOBAL INVITATIONAL 2025」に臨み、NBA Gリーグの精鋭チーム「G League United」と対戦しました。世界最高峰リーグを目指す選手たちとの真剣勝負は、会場を大いに沸かせました。



世界とぶつかり合った90分――。
9月12日、オープンハウスアリーナ太田に集まったファンの前で、群馬クレインサンダーズは「B.LEAGUE GLOBAL INVITATIONAL 2025」に挑んだ。相手はNBAを目指す精鋭軍団、Gリーグ・ユナイテッド。結果は87-91、勝利にはあと一歩届かなかったが、群馬の選手たちは未来につながる熱いバスケットを披露した。



試合は序盤から一進一退。新加入のエージェー・エドゥが豪快なプットバックを決めれば、藤井祐眞が意地の2ポイントで逆転。第1クォーターを22-21でリードして終えると、続く第2クォーターでは中村拓人とケリー・ブラックシアー・ジュニアのホットラインがさく裂し、会場のボルテージは最高潮に。前半を46-38とリードして折り返した。



だが、ハーフタイム明けに流れは一変。Gリーグ・ユナイテッドが圧倒的なスピードと個の力で畳みかけ、第3クォーターで逆転。迎えた最終Qは辻直人の3ポイントで再び会場が揺れ、リードチェンジを繰り返す白熱の展開に。残り2分、4点差に迫った群馬だったが、最後は“NBA予備軍”の底力に屈した。



スタッツではブラックシアーが20得点8リバウンド6アシストと大黒柱ぶりを発揮。中村は6アシストで攻撃を操り、エドゥも10得点6リバウンド3ブロックと躍動。群馬の未来を担う新戦力たちが、国際舞台で確かな爪痕を残した。



敗れはしたものの、群馬の選手たちが見せた挑戦の姿勢と会場を包んだ大声援は、この日の勝敗を超える価値を持っていたに違いない。バスケットボールが国境を越えてつながる瞬間を、オープンハウスアリーナ太田は確かに刻んだ。






群馬クレインサンダーズ vs NBA Gリーグ・ユナイテッド 試合後コメント
- 【NBA Gリーグ・ユナイテッド】



ジョセフ・ブレア ヘッドコーチ
「いい試合でした。これは僕らの最初のテストです。アメリカから来てまだ数日ですが、第3・第4クォーターで踏ん張ることができました。初めて一緒にプレーする選手たちが逆境を乗り越えて勝利できたのは大きいです。」



ジェイデン・ジャックルフォード選手
「日本に着いてすぐの試合でアジャストに時間がかかりましたが、チーム全体が強い気持ちで跳ね返してくれました。フィジカルの強度を高め、シンプルに体を当て続けることを意識しました。日本のファンの熱量はアメリカ以上で、懐かしいヨーロッパの雰囲気に近かったです。」
- 【群馬クレインサンダーズ】



カイル・ミリング ヘッドコーチ
「前半は良いプレーができましたが、後半はガス欠になってしまいました。それでも選手たちにとって大きな経験になったと思います。Gリーグの速い展開やタフショットに対応する中で、我々も成長できた試合でした。」



中村拓人選手
「前半は良い展開でしたが、後半は相手のペースに乗ってしまいました。ただ、Bリーグユナイテッドでの経験があったので落ち着いてプレーできました。スターターとしてコールされた瞬間は本当に高揚感がありましたし、レギュラーシーズンへの楽しみがさらに膨らみました。」



藤井祐眞選手
「相手のフィジカルなプレッシャーに対して簡単にプレーさせてもらえず、苦しい時間帯もありました。ただ、そこでどう対応していくかがチームとしても個人としても課題だと思います。シーズン前にこうした強度の高い試合を経験できたことは本当に大きな収穫ですし、この経験をリーグ戦につなげていきたいです。」


📌 まとめ
アメリカから来日したGリーグ選抜とBリーグ・群馬クレインサンダーズの激闘は、両チームにとって貴重な経験となった。ファンの熱量に後押しされ、国境を越えたバスケットボールのつながりが鮮明になった試合だった。



編集後記
世界と群馬が一つのコートでつながった特別な一戦。プレーの迫力はもちろん、観客の熱気も含めて“国際試合ならでは”の空気を存分に感じる時間となりました。サンダーズがこの経験を糧に、今季どのような成長を見せてくれるのか、ますます楽しみです。
