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第11回上毛かるた世界一が此処に!KING OF JMKが描く上毛かるたの“未来”

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2026年9月23日、桐生市有隣館にて「第11回KING OF JMK~おとな達の上毛かるた世界一決定戦~」が行われた。

上毛かるたとは、1947年から群馬県民に親しまれ、伝統文化の一つとも言える群馬県の郷土かるたである。今大会は群馬県外問わず、上毛かるたの猛者が集い、世界チャンピオンの座をかけて争う上毛かるたの本気の世界大会である。

今回の大会では、参加条件である年齢制限が18歳以上から15歳以上に引き下げられ、過去最多である40チームが参加した。

私たちは今回も会場に集まった上毛かるたの強者たちの熱い戦い、上毛かるた大会に携わる人々の強い思いを取材した。

■群馬県は聖地だらけ!KING OF JMK代表・渡邉さんが語る、上毛かるたの新たな楽しみ方

今回の「KING OF JMK ~おとな達の上毛かるた世界一決定戦~」は11回目の開催。過去最大規模となった今大会を前に、KING OF JMKの代表、渡邉俊さんにお話を伺った。

―私事で大変恐縮なのですが、最近帰省した際に、私が上毛かるたのキーホルダーを身に着けていたため、上毛かるたの話題になったことがあるんです。昨今、他県の方々に対する上毛かるたの知名度が向上しているように感じますが、そのような状況をどのように感じていますか?

渡邉さん:「上毛かるたの知名度が上がってくれればとても嬉しいのですが、知名度を上げるだけではなく、札に書いてある場所に実際に訪れていただきたいです。群馬県民でも茂林寺(札:分福茶釜の茂林寺)に訪れたことのない方はたくさんいるので、是非、読まれている場所がどうなのかを見ていただきたいです。」

―次に、群馬県は県外からの移住者数が日本で一番多いというのを聞いたことがあるのですが、そのような方々にはどのように上毛かるたを発信していきたいですか?

渡邉さん:「移住者の方々に対するイベントを行おうかな、と思っています。NETSUGEN(群馬県庁舎32階)などで、移住者限定の初心者向けイベントとかをやろうかな、と。まだ具体的なアクションには繋げられていないのですが、考えてはいます。」

―最後に、これから熱戦を繰り広げるプレイヤーの方々に一言お願いします!

渡邉さん:「是非、世界一を目指して頑張っていただきたいと思いますが、中には『1勝目指して頑張ります。』といった方もいらっしゃるので、白熱とした試合は期待しているのですが、今日はそれぞれの楽しみ方で楽しんでいただければと思います。」

■ダンスで上毛かるたの魅力を発信!上毛かるたオリジナルダンス

-今大会で上毛かるた愛を感じることはできましたか?

「すごく感じました。会場に入ったときの熱気が県大会よりもより濃く感じました!」

-上毛かるた大会でパフォーマンスしていこうと思ったきっかけは何ですか?

「父が群馬出身で、郷土文化融合のパフォーマンスをすると聞いてゆかりのある上毛かるたでぜひやりたいと思ったのがきっかけです。上毛かるたを知り、広めていくきっかけにもなれたらいいなと思っています!」

-上毛かるたにちなんだダンスが多いと思うのですが、振り付けはどのように考えていますか?

「上毛かるたを参考にしながら山の形などを調べながら振り付けを考えています。私自身も色々と知るきっかけになって良かったです!」

-観客を巻き込む参加型のダンスをする上で、何か心がけていることはありますか?

「まず自分が楽しむということと、演者とお客さんとの間に壁があるのではなくて、一体となって楽しめる親しみを持つことを心がけています。」

-最後に一言お願いします。

「上毛かるたの魅力もそれに関わる人たちの魅力もたくさん知ることができました。

これからも応援していきます!!」

■周囲の環境と人々に感謝を。第11代目王者は「天王元宿」!

第11回目の大会は、「天王元宿」が初優勝を飾った。電光石火のような勢いで札を獲得し、オーディエンスを驚かせる場面もしばしば。表彰スピーチでは上毛かるたを通じた父や周囲の方々への感謝を述べた。周りの人々とたくさんの練習を重ねたことが、今回の優勝につながったのは間違いない。そんな天王元宿の方々にお話を伺った。

―優勝おめでとうございます!今の気持ちを率直に教えてください!

天王元宿さん:「本当にビックリしています。自分たちが優勝できるとは思ってもいなかったので、正直ビックリしているのが一番です。」

―周りは強者だらけだったとは思いますが、勝つために意識したことはありますか?

天王元宿さん:「団体戦は1人では勝てない競技なので、声掛けや、誰かが取られてしまっても他の二人でカバーするなどのチームワークを意識して戦いました。そこが勝因につながったのではないかと思います。」

―今回の大会で一番楽しかったことは何ですか?

天王元宿さん:「私たちは予選2位通過で、初戦で負けてしまっているんです。午後の部には行けるかな、という気持ちでいたので、そこが沈んだ部分ではあったんですけど、負けたことによってもっと本気度が上がって、『絶対に負けられない』という気持ちが強くなりました。負けたことが、さらに楽しさを加速させていったな、と思いました。」

―来年の大会については…?

天王元宿さん:「出場します!!!せっかく次の大会の優先出場権を頂いたので!またレベルアップしてチャレンジしたいと思います!」

―最後に、年々上毛かるたのレベルも上がっていると思いますが、これからの上毛かるたの「形」はどのようなものになっていくと思いますか?

天王元宿さん:「今回みたいに人数が増えており、さらに今回から高校生もエントリーできるようになったことで、いろいろな人に楽しんでもらえるし、上毛かるたをやったことのない方も観戦を経て『自分もやりたい!』という気持ちになるので、上毛かるたをやったことのない方にも『上毛かるたをやりたい!』という気持ちが伝わっていくんじゃないかな、と思います。」

今イベントは、本気の上毛かるた大会ということだったが、参加者同士の交流やキッチンカーなどの出店、八木節ミックスジュースさんたちによる八木節音頭の披露など会場の雰囲気はとても暖かかった。決勝戦が近づくと、会場全体が緊張感に包まれ、皆、かるた札を狙う手に視線が釘付けになった。上毛かるた離れが深刻なものとなっている中でもこのように大きなイベントを開催し、上毛かるたを大切に思う人たちが交流し、一体となれる場をつくることの重要さを改めて感じることができた。

【編集後記】

皆さんは、上毛かるたでお気に入りの一枚・好きな一枚はあるだろうか?あるとしたら、好きになったきっかけはどのようなものだろうか?筆者は「和算の大家 関孝和」という札が好きであるが、関孝和にゆかりがあるのが藤岡市である。関孝和といえば、日本史で少々聞いたことがある方も多いだろう。藤岡市には関孝和の墓や算聖の碑など、孝和に関する施設が存在する。「是非聖地巡礼をしてほしい」と述べたKING OF JMKの渡邉俊さんが著作した「上毛かるたはカタル」では、44枚の札の聖地や歴史的背景を詳しく学ぶことができる。是非「上毛かるたはカタル」を相棒に、上毛かるたの聖地巡礼をしてみてはどうだろうか。また、まだお気に入りの1枚が見つかっていないという方も、是非上毛かるたを1枚1枚深く知り、お気に入りの1枚を見つけてほしいと思う。

〈ライター〉

井越ひなた(いごしひなた) 高崎経済大学1年 学生団体SONOSAKI所属

本橋佑介(もとはしゆうすけ) 高崎経済大学1年 学生団体SONOSAKI所属

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