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「いま、声に出して読む 前橋空襲」11年め、今年も前橋のまちなかに立って前橋空襲を読んでいます…

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前橋市の街も空襲を受けたことを知ってほしい―。市在住の俳優、中村ひろみさんが6日、前橋空襲の体験記を辻立ちで朗読するイベントを市内で開催しました。
「身近な悲劇を忘れないよう、体験記を読み続けて語り継いでいこう」と2015年に開始してから、今年で10回目を迎えました。

 「いま、声に出して読む 前橋空襲」の貼り紙を前に、中村さんは大粒の汗を流しながら、マイクの前に立ちました。
手にしているのは、1988年と94年に「前橋空襲を記録する会」が、戦争を体験した市民の声を集めた「街角の証言―市民が語る前橋空襲」の体験記です。

 「(空襲体験は)戦争と平和を考える原点です。
戦争体験は風化しがちですが、これから学ぶことが大切だと思います」。
中村さんは体験記の「前書き」を読みあげ、一遍ずつ朗読していきます。

 朗読に選んだ場所は、当時焼け野原になった前橋の中心にあたる千代田町2丁目の商店街の一角です。
「沖縄戦や広島・長崎の原爆は知っていても、自分が暮らす街のことを知らない人は少なくありません。
つらく苦しい思い出もある町だと共有できたら」との思いを込めて話してくれました。

 朗読は前橋空襲の5日、広島に原爆が落とされた6日、長崎の9日、終戦の日の15日にそれぞれ午前10時~午後0時半、
前橋市千代田町2丁目の立川町通りにある「スタジオ6.11」前で開催します。見学無料。「いっしょに読みませんか!飛び入り参加大歓迎です」と中村さん。

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